◆日時:11月23日(木)10:00~13:00
◆場所:下田・下田TMO“阿波屋いっぷく堂”
◆参加者:16名
南豆製氷応援団、南豆伊豆石トラスト、NPO地域再創生プログラム、下田TMO、
個人参加者6名
◆会議の内容
南豆製氷を対象にモデル調査の「修復実験」を実施
・全国都市再生モデル調査のプロジェクトである「修復実験」の対象として南豆製氷の
屋根部分の修繕を実施することになりました。下田に残存する歴史的建造物を修復する
ための将来的なしくみづくりの一環として、職人さんやボランティアのネットワーク
(「古い建物直し隊」)を組織する実験です。
・南豆伊豆石トラストが中心となって「古い建物直し隊」に参加していただけそうな
職人さんとのミーティングを数回実施、南豆製氷以外にも職人さんとボランティアの
協働で実施可能な修復実験案について検討した上で判断しました。
※平成18年度「全国都市再生モデル調査」に私たちが提案した「下田まち遺産大学」
プロジェクトが採用され、国の助成を得て実施しています。まち遺産についての理解を
深めるための「下田まち遺産大学」の開講、「下田まち遺産調査」の実施、「歴史的
建造物の修復システム」の検討、まち遺産を活かした「定住促進策」の模索、という
四つの活動を含むプロジェクトです。
南豆製氷の応急措置的な修繕の方法
・緊急に対応すべき雨漏り防止・屋根補修の方法と費用について具体案を検討した結果、
現状の外観が保存できる「瓦の部分的補修」を実施する方向でさらに検討することに
なりました。予想される工事期間は約二週間。ボランティアの協力が必要な活動です。
南豆製氷の管理・運営の状況報告
・南豆製氷の当面の管理・運営・窓口を担当している南豆製氷応援団から状況報告。
※南豆製氷応援団の情報交流サイトをご覧ください。
「南豆製氷+INFO&EXCHANGE」>
http://nanzu.exblog.jp
南豆製氷の活用に向けた長期的な行程表
・構造補強やリノベーションを含めた南豆製氷の長期的な活用に向けた行程表を元に
想定される手続きなどを念頭において連携会議の今後の活動や、各参加主体が
いま何をすべきか把握する必要性を確認しました。
南豆製氷の未来像:活用案の発表
・前回会合に引き続き、参加者が南豆製氷を下田に活かすための提案を行いました。
・南豆製氷を基点に下田のまち全体を伊豆石ミュージアムにする提案が発表されました。
「全国都市再生モデル調査」の経過報告
・「下田まち遺産大学」は第二回講座として修復実験を実施、第三回講座は前熱海市長を
お招きして「伊豆のまちなみ座談会」を2007年1月半ばに実施する予定です。
◇今回は連携会議に引き続き、郷土史家の土橋一徳先生に下田のまちなみの変遷に
ついてお話をうかがいました。まちがほぼ全滅した1704年の津波など、災害が旧町内の
成り立ちの節目となってきたことや、港町としての需要と供給に応じてまちが形成されて
きた歴史について、下田富士に祀られた祭神の変遷に見る国内各地からの部族の流入や
職人の分布といった下田を舞台にした人々の営みについて、幅広いテーマにわたって
お話しいただきました(内容は、後日まとめて当ブログでご紹介する予定です)。
◇次回の会合は12月23日(土)です。
※南豆製氷や下田まち遺産連携会議の参加組織についてはリンクからご覧ください。
(hanami)