2007年3月30日
「全国都市再生モデル調査」報告書とダイジェスト版が完成
下田まち遺産連携会議は、旧南豆製氷所の保存活動をきっかけに集まった
下田内外の個人や組織によって構成されるグループです。下田のまちに残る
伊豆石やナマコ壁を使った歴史的な建物を大切な「まち遺産」ととらえ、これらを
下田の未来に活かすことを目指して活動しています。
平成18年度「全国都市再生モデル調査」に私たちが提案した「下田まち遺産
復活プロジェクト」が採用され、昨秋から国の助成を得てさまざまな調査活動を
実施してきました。このたび、その成果をまとめた報告書『旧南豆製氷所から
始まり多様な主体が連携して取り組む下田「まち遺産」保存復活プロジェクトと
「まち遺産」を活かした下田活性化策検討調査報告書』が、国土交通省都市・
地域整備局から刊行されました。
資料も含め270ページにおよぶ報告書では、下田まち遺産連携会議メンバー
はじめ、下田内外の多数の参加者が協力し合った結果として得られた知見や
成果、「まち遺産」を活かすための今後の取り組みに向けた課題などを、
他地域の活動のモデルとなるよう報告しています。
また、これらの活動の成果を広く一般のみなさまにもお伝えする目的で、
報告書の内容をわかりやすくまとめたダイジェスト版『下田「まち遺産」復活
プロジェクト』も制作しました。下田市の回覧板を通じて市民のみなさまに
ご覧いただくと共に、東京など市外でも配布する予定です。この小冊子が
多くのみなさまの目に触れ、下田の「まち遺産」を再発見し、未来に活かす
活動にご参加いただく契機となれば幸いです。
モデル調査の一環として実施した下田旧町の現状を知るための「まち遺産調査」、
先人の経験に学ぶ「まち遺産大学」、自らの手で協力してまち遺産を修復する
「歴史的建造物修復実験」に惜しみないご支援・ご協力をいただきました
すべてのみなさまに改めて厚く御礼申し上げます。
まち遺産small town heritage
世界遺産のような規模はなくても、まちの人たちが大切にしてきた歴史的な建物や
風情のある景観を意味する造語。広い意味では、まちを取り巻く自然環境や、
まち特有の伝統芸能、職人技なども含まれます。
「全国都市再生モデル調査」
まちの再生を目指す全国各地の活動を国が支援する制度です。「自ら考え、
行動する元気で先進的な都市再生活動」というテーマで、選ばれた活動には
国から調査費が支給されます。2006年度は全国541件の提案から159件が
採択されました。
※推薦団体・事業協力:下田市役所 企画財政課(0558-22-2212)
http://www.kantei.go.jp/jp/singi/tosisaisei/index.html
下田まち遺産連携会議
下田市民有志、南豆製氷応援団、南豆伊豆石トラスト、下田TMO(株)、
NPO地域再創生プログラムなど、歴史的建造物の保存や、まちづくり活動などに
取り組む個人・団体の集まりです。
ダイジェスト版『下田「まち遺産」復活プロジェクト』についてのお問い合わせ:
下田TMO(株)(下田まち遺産連携会議・モデル調査事務局)
→0558-22-1181 / info@stmo.org
下田まち遺産連携会議「広報20070330/007」